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あがり症克服の秘訣

目的を持つ

 どのような状況で❝あがる❞のか(状況確認)、どうなってしまうのか(現状認識)、そしてどうなりたいのか(目標設定)、またなぜそうなりたいのか(目的意識)を明確しましょう。

 強い目的意識があれば、努力を継続することができます。

原因を知る

 声や手足が震える、汗をかく、息が苦しくなる、吐き気やめまいがする、熱がでる、顔色が変わる、頭が真っ白になる、口が渇く、このような❝あがる❞という現象は、潜在意識による自己防衛現象なので、意識的に抑えることはできません。

 なぜ潜在意識がそのように作用するのかは、人によって異なりますが、次のような原因が考えられます。

 ①身体的要因(呼吸が浅い、体調不調等)、②感覚的要因(相手の威圧感、人数の圧力、慣れない環境等)、③経験的要因(過去の失敗等)、④思考的要因(他人の評価が気になる、実力以上によく思われたい等)

対策を立てる

 前述した原因を踏まえて、以下のよう対策を実行します。

 お腹から大きな声を出す、腹式呼吸を行う、大きくため息をつく、丹田を意識する、身体を温める、柔軟体操をする、伝えることに専念する、二念を継がない、脳を追い込む、朗読練習をする、あがった状態で話す訓練をする、運動しながら話す、普段からありのままの自分を受け入れる、愚かなふりをする、最初に恥ずかしいことをする、自信のあるものを見つける、絶対的な自信をもつ、事前に会場を見るなどしてイメージする、1人に語るように話す、間をとる、ゆっくり話す、逃げ場をつくる、笑顔をつくる、笑ってごまかす、アンカーリングをする、モデリングをする、最強の話し手に変身する、わかりやすい人になる、勘違いする、人前で話すことを日常化する。

 そして、成功体験を重ねることで、潜在意識にすり込まれたプログラム(「人前で話す➡あがる」という悪循環)を組み替えます。

実践する

 場数を踏むことは、問題を解決しないどころか、むしろ、悪化させるという考えもあります。それは、次のような根拠に基づいているようです。   

①失敗するのではないかというマイナス思考のまま場数を踏むことで、マイナス思考になるくせがつく。

②あがった状態で場数を踏むことで、その精神状態を潜在意識にすり込んでしまう。

 だからこそ、失敗が許されない本番にいきなり臨むのではなく、事前の練習が必要です。  「プラス思考への転換」や「成功体験の潜在意識へのすり込み」は、実践(実体験)により行うのが有効です。スピーチを日常化するぐらい実践することで、本番が特別な状況ではなくなり、失敗の概念も変わっていきます。

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